別府細工とは、天明年間(1781~1789)を中心とした時期に別府(現在の瑞穂市別府)の地において、広瀬清八と茂重郎の親子によって製作された蝋型の鋳物(金属製品)です。
燭台、文鎮、香炉、根付など、当時の生活に密着した道具が多く製作され、岐阜県の西濃・中濃の旧家を中心に残されています。
別府細工では、蜜蜂の巣からとった蜜蝋と松脂を練合せた特殊な蝋でつくった原型を使用するため、細部にわたり非常に柔らかな
質感を表現することができる特徴があります。また、製作過程で原型を溶かし流すため、全く同じ作品は製作できません。
今回の展示では、大垣市郷土館で所蔵する貴重な別府細工33点を展示します。なお、このコレクションは岐阜県の重要文化財にも指定されています。
◆日時:2月16日(日)~4月6日(日)9時~17時(入館は16時30分まで)
◆場所:大垣市郷土館(大垣市丸の内2―4)
◆料金:一般100円、高校生以下無料
◆休館:毎週火曜日、3月24日(月)
○問:大垣市郷土館 TEL0584-75-1231
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