社会医療法人蘇西厚生会
マツナミソウゴウビョウイン
呼吸器外科からのお知らせ
〈6月のテーマ〉肺がんの低侵襲治療
【担当医師からのメッセージ】
ロボット支援手術での肺がん治療
日本ではがんが死亡原因の第1位ですが、がんの中でも肺がんは最も死亡者数が多く、今後も患者の増加が見込まれています。
当院では今年4月の丸井医師着任と同時に「呼吸器センター」を開設しました。
呼吸器センターで心がける治療の一つに「肺がんの低侵襲治療」があります。
低侵襲治療とは、手術による傷など身体の負担が小さい治療のことです。当院では主にロボット支援手術(ダヴィンチ)による肺がん手術を、昨年から実施の体制を整え、本格稼働を開始しています。
以下では、詳細な治療方法などについてご紹介します。
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〈 身体への侵襲(しんしゅう)が少ない治療 〉
肺がんでは、がんができた肺葉(上葉、中葉、下葉)をブロックごとで切除する肺葉切除が一般的な外科治療と言われています。以前は10〜20cmの皮膚を切開して行う開胸手術が行われていましたが、現在では身体への侵襲を少なくするために、1〜2cmの穴を数か所開け、カメラを入れて行う胸腔鏡手術を行っています。
さらに、昨年より行っているロボット支援手術では、身体に開けた数か所の穴からロボットの器具を入れ手術を行いますが、胸の中の細かい血管まで良く見え、より精度の高い手術が可能となり、傷の痛みも少なくなっています。
病態や全身状態等で対象とならない場合がございます。詳細につきましては、かかりつけ医にご相談のうえ、当院の呼吸器外科にお問い合わせください。
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【肺がんにならないために…】
肺がんで重要なのは「早期発見・早期治療」ですが、最良なことは「肺がんに罹患(りかん)しない」ことです。
以下のような生活習慣は、肺がんに罹患するリスクを高めています。思い当たる方は生活習慣の見直しをご検討ください。
□喫煙習慣がある。
もしくは周囲のたばこの煙を浴びやすい環境にある。
□食事は好き嫌いが多く、偏食している。
または塩分の多い食生活をしている。
□週に2回、30分以上の運動を行っていない。
□肥満気味または痩せ気味である。
(男性:BMI21〜27/女性:BMI21〜25が適正)
□過度な飲酒をしている。
□定期的ながん検診を受けていない。
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松波総合病院 副院長
兼 呼吸器外科部長
兼 がんセンター緩和部門 部門長
兼 呼吸器センター 副センター長
春日井 敏夫(かすがい としお)
【主な資格】
● 日本外科学会:専門医、指導医
● 日本呼吸器学会:専門医、指導医
松波総合病院 呼吸器外科副部長
丸井 努(まるい つとむ)
【主な資格】
● 日本呼吸器外科学会:専門医、評議員、胸腔鏡安全技術認定医
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<チーム医療の充実>
医師をはじめ、多職種での関わりが多く、学びの多い職場です。
ともに「最善の医療・福祉の提供」を目指しています。
〔長く働ける職場づくり〕
育児休暇が取得しやすい風土や、短時間制度の利用が小学校就学前までなど、家庭との両立を応援します。
〔キャリア形成を応援します〕
学会参加や認定・専門 看護師取得への助成制度があります。
そして、スーパーケアミックス病院で、 貴方の行いたい看護を見つけてください。
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