社会医療法人蘇西厚生会
マツナミソウゴウビョウイン
泌尿器科からのお知らせ
〈1月のテーマ〉冬は特に注意! 前立腺肥大症
【担当医師からのメッセージ】
頻尿・残尿感は前立腺肥大症のサインかも
前立腺肥大症とは、年齢を重ねるごとにだんだんと前立腺が大きくなり(肥大)、尿道を圧迫して排尿の状態が悪化する疾患です。例えば、尿が出にくくなる、尿の出る勢いが弱くなるといった症状や頻尿、尿を我慢できなくなる切迫感、残尿感といった症状などがあります。
冬の寒い時期には症状が悪化しやすいです。
主な理由として、身体が冷えると、前立腺や、膀胱、尿道の筋肉が緊張することがあげられます。他にも、冬は頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感といった膀胱と関連した症状も悪化しやすいです。
冷えにより、汗をかく量が減少し、その分排尿量が増加します。また、冬は夜が長いため、寝床にいる時間が長くなるといった要因もありますが、寒冷刺激によって膀胱の知覚が刺激されることが大きく関係しているのではないかと考えられます。
冬は体がストレスを感じやすくなり、これが前立腺肥大症の症状を悪化させることもあります。
泌尿器科のホームページはこちら
https://www.matsunami-hsp.or.jp/shinryouka/naika/hinyoukika_guide/
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〔 兆候と症状 〕
□排尿の頻度の増加
夜間に特に排尿回数が増える。
□排尿困難
尿が出にくくなる、尿の勢いが弱い、残尿感がする。
□尿意の急な感覚
尿意を強く感じる、感じたときに尿が我慢できない。
□排尿後の症状
排尿後にすっきりしない、尿が残っている感じがする。
〔 悪化すると 〕
□尿路感染症
残尿が続くと感染症を引き起こしやすくなる。
□腎臓の機能低下
慢性的に残尿がある状態は腎臓機能を悪化させることがある。
□血尿
前立腺部の尿道粘膜が充血して、血尿が出ることがある。
□尿閉
尿道が閉塞して、最終的には、尿が全く出せなくなる。
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前立腺肥大症は、生活習慣の改善や、日常のケアで、症状を和らげることができます!
● 過剰な水分摂取は控える。
● 適度な運動は血行を良くするので、習慣的に行う。
● 便秘にならないように気を付ける。
● アルコールやカフェインの過剰な摂取、高脂肪、高たんぱくの摂取は控える。
冬の寒さで体が冷えると症状が悪化しやすい為、寒さ対策も万全に!
◎厚手のパンツやタイツ、使い捨てカイロなどを利用して下腹部を保温する
◎冷たい飲み物を避け、温かい飲み物で体を内側から温める
◎入浴で体を温める
前立腺肥大症は、肥大の程度や症状の強さによって治療法が異なります。気になる症状がある場合は、医師に相談することをお勧めいたします。
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松波総合病院 泌尿器科部長
兼 血液浄化センター センター長
兼 人工透析センター センター長
石田 健一郎(いしだ けんいちろう)
[主な資格]
● 日本泌尿器科学会:泌尿器科専門医・指導医
● 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会:泌尿器腹腔鏡技術認定医、
泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医師(膀胱・前立腺)
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女性泌尿器科医師が常勤
[外来担当]
毎週 水曜・木曜
午前9:30〜11:30
女性の泌尿器科医師の診察が受けられます。
泌尿器の悩みをお抱えの方、お気軽にご相談ください。
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<チーム医療の充実>
医師をはじめ、多職種での関わりが多く、学びの多い職場です。
ともに「最善の医療・福祉の提供」を目指しています。
〔長く働ける職場づくり〕
育児休暇が取得しやすい風土や、短時間制度の利用が小学校就学前までなど、家庭との両立を応援します。
〔キャリア形成を応援します〕
学会参加や認定・専門 看護師取得への助成制度があります。
そして、スーパーケアミックス病院で、 貴方の行いたい看護を見つけてください。
詳細はHPへ
https://www.matsunami-hsp.or.jp
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